金 正浩(キム・ジョンホ、生没年不詳、1804年頃 - 1866年頃)は、李氏朝鮮の実学者、地理学者。朝鮮において初めて精巧な全国地図『大東輿地図』を作成した人物として知られているが、詳しい経歴は伝わらない。字は伯元、白溫、伯之。号は古山子。
経歴
黄海道で生まれたとされる。漢陽に上京、1834年(純祖34)に『青邱線表図』(『青邱図』『青丘要覧』とも呼ばれる)2冊を作成し、ついで『地球図』、1861年(哲宗12)に『大東輿地図』『新増大東輿地図』を作成・印刷した。『東国輿地攷』『大東地誌』も編集した。彼の作成した『大東輿地図』を興宣大院君に献上したところ、その精巧な地図を見て、国家機密を漏らしたという罪で投獄され、その版木は没収焼却されたと言われてきたが、実はそうではなかったとみられている。
崇実大学校と高麗大学校に『大東輿地図』の木版が残っており、『大東輿地図』の製作を後援した崔漢綺、申櫶も処罰されてはいなかった。史書に残る金正浩の項にも処罰や獄死を示すような文言はない。これを、韓国の歴史学では朝鮮総督府の捏造と見ている。
大東輿地図
『大東輿地図』を完成させた金正浩は、しばしば「朝鮮の伊能忠敬」と形容される。
脚注
参考文献
- 金素天 著、前田真彦 訳『韓国史のなかの100人』明石書店 2002年 ISBN 4-7503-1607-5
- 『アジア人物史 第8巻』集英社 2022年 ISBN 978-4-08-157108-6
登場作品
- 映画
- 古山子(コサンジャ) 王朝に背いた男(2016年、韓国、演:チャ・スンウォン)
関連項目
- 大東輿地図




